「当たり前」の動作を突き詰める - アメリカ体験記 -
GNU バスケットボールスキルコーチの野村拓矢(通称:NOMUTAKU)と申します。
GNUでは、身体操作にこだわったスキルワークアウトの指導を行っています。
具体的には
・ジャブステップの時、足の向きはどうなるのか
・その方向へ動くと姿勢はどうなるのか
・その時目線はどこへ向くのか
これら「当たり前」の動作をどれだけ突き詰めることが出来るのかが、大切だということを僕自身が、アメリカで現地のスキルコーチ達のワークアウトを見て学びました。
2018年7月29日~8月5日に、アメリカ・LAへ
現B League静岡VELTEX育成部長の竹原さん主催のバスケキャンプで、小学生~高校生の選手や指導者達と一緒に、現地のスキルコーチのトレーニングを受けるため、「elite-8 Los Angeles camp」に参加しました。
アメリカでは、NBA選手をトレーニングしている本場のスキルコーチ達のトレーニング、元NBA Los Angeles Clippers(ロサンゼルス・クリッパーズ)Cornelius Maggette(コーリー・マゲッティ)のトレーニングにプレーヤーとしても参加しました。
また、NIKE主催の小学生~高校生対象で4日間行われたバスケットボールキャンプを見学し、コーチングの勉強や周りのコーチ達とディスカッションからは、とても刺激を得ることが出来ました。
コーチそれぞれに特徴や技術がありましたが、全員に共通していたのは「意味のある練習」をしているということです。そして、その一日の練習が『縦』に繋がっていました。
アメリカでのトレーニングは、一見実際のプレーに関係の無い椅子を使ったハンドリングやストリートムーブを行う練習もありました。しかし、フットワークひとつ取っても "それを試合でどう使うのか?" という意味が必ずありました。アップからドリル、そして最後に実践的なメニューになった時に、最初に練習した動きが活きてくるのです。設計された練習であり、プレーヤーに練習の意味を考えさせる指導でした。
決して「身体能力が高いから」「環境がいいから」だけではなく、根本的なことを考え、変えていかなければならない。
上のレベルに行けば行くほど、この軸が本当に大切であると感じます。
実際に日々の過ごし方に置き換えた時に、どれほどのプレーヤーが意識して取り組めているでしょうか。
・練習開始から100%動ける状態を作れているか
・練習の意図を自分で考えて取り組めているか
・練習以外の時間も有意義に使えてるか(食事や睡眠など)
ただフットワークはフットワーク、シュートはシュートと単独の練習をするのではなく、スキルを実行するためには土台となるフィジカルや戦術理解が必要であると思います。そして、目的が何であるのかを忘れないこと。形だけ真似ても何の意味もないのです。
私自身、アメリカから帰国後に全国大会で優勝した日本のクラブチームに所属したり、3x3の練習に参加する際、自分より能力もフィジカルも上の選手と練習することがありました。しかし、能力で敵わない相手や格上のプレーヤーが相手であっても、状況を踏まえた意図のあるプレーを選択することで、抜いたり止めたりすることができるのです。
実際にこれまで指導してきた初心者や30代・40代の選手でも、"何故このような動きをするのか?" ということを共有してから取り組むことで、実践で発揮されていました。
ただスキルを教えるではなく、指導に意味を持たせるコーチでありたいと思っています。
バスケットボールスキルコーチ NOMUTAKU
スキルアップ練習会・個別コーチングのお問い合わせ等
以下アメリカでお世話になったコーチのご紹介です。
Pete Rives
https://www.facebook.com/pete.rivas.35
NIKE CAMPのコーチ
彼から聞いたcoaching Philosophy(コーチの哲学)は今の自分の糧になっています。
Jason Wright
https://www.instagram.com/jwbasketball101/
超絶ハンドリングの持ち主。映像はこちら
ドリルの豊富さもさることながら、ゲームに活きるスキルを教えてくれました。
Ron Johnson
https://www.facebook.com/100006636914659
フットワーク&ドリブルメニューを早朝から行ってくれました。
フットワークひとつ取ってもテンポ、質、ライブ感が日本の練習と全然違いました。
Juaquin Hawkins
https://www.instagram.com/coachhawk247
jr.NBAという組織を教えているコーチ(元NBA選手)
大人数の子供達に指導する姿はまさにイメージしてたアメリカのコーチでした。
Cornelius Maggette
元NBA選手
NBAでの実体験からくるフィジカルとコンタクトの重要性はとても説得力がありました。
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